備える力

お金の知識

 今回は「備える」=「保険」のお話をしていきます。保険と言っても、生命保険、医療保険、火災保険、地震保険、損害保険、個人年金保険等たくさん種類があります。保険=起こる可能性は低いが、起こった場合に大きなダメージを受ける事への備えです。そのため、家族編成や資産状況等によって入るべき保険は変わってきます。友人Aさんが医療保険に加入したが、自分もそうしようかな・・・と一概に悩む必要はありません。私の場合、車も住宅も保有していないですし、子どももいません。それなりに資産形成もできていますし、民間の保険に加入することは考えていません。

 私自身民間保険のことはさっぱり分かっていませんが、世論はどうなのだろうと調べてみました。公益財団法人生命保険文化センターが3年に1度生命保険に関する実態調査を行っています。(2021年3月調査)

  • 生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は89.8%と前回調査とほぼ同水準
  • 医療保険の加入率93.6%、今回新たに調査を実施した認知症保険と健康増進型保険の加入率はそれぞれ6.6%、4.2%
  • 世帯の普通死亡保険金額は平均2,027万円であり、引き続き低下傾向
  • 世帯年間払込保険料は平均37.1万円と前回調査とほぼ同水準
  • 個人年金保険(全生保)の世帯加入率24.3%と平均世帯年間払込保険料20.6万円は2015(平成27)年以降増加傾向
  • 直近加入契約(民保)の加入目的は「医療費や入院費のため」が59.0%、「万一のときの家族の生活保障のため」が52.4%と上位を占める
  • 今後増やしたい生活保障準備項目は、「世帯主の老後の生活資金の準備」が前回調査から5.3ポイント増加
  • 加入チャネルに満足している点として、「商品知識や保障見直しの提案力が良い」「保障内容の説明や手続きの対応が良い」「相談に迅速に対応してくれる」が増加
  • 不足している生命保険知識は「どういった保障が必要なのか」が42.3%と最も多く、前回調査から3.2ポイント増加
https://www.jili.or.jp/research/report/zenkokujittai.html

 これが世間の人々の感覚なんだと驚きました。生命保険(個人年金保険含む)や医療保険は約9割の世帯が加入世帯年間払込保険料は平均37.1万円。⇒民間保険を毎月3万円払っているのが平均

  「日本人は保険が好き」って聞いたことがあるのですが、自分が本当に少数派なんだと勉強になりました。「みんなが入っているから。」という理由で必要性も分からず保険に入らなくてよかったと思います。保険よりも「現金」の方が使用用途も限定されないですし、20代30代の若くて健康な内に貯金して資産を作って置くことが色々な意味で備えになります。コツコツ貯金が最強です。

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