引き続き、お金を増やす力、投資についてのお話です。前回はまず投資の目的と手段を決めましょう。おすすめはインデックス投資(ほったらかし投資)ですとお伝えしました。今回も投資を行う前の心構えと予備知識です。
投資において、リスクとは未来の不確実性のことです。明日株価がどうなるか、過去の推移等から予測を立てることも可能ですが、未来がどうなるかは誰にも分からないってことです。それ故に、元本(買い付け金額)を下回って損失が出ることもあれば、上回って収益が出る可能性もあります。リターンはその収益のことなので、リスクとリターンは表裏一体の関係で比例します。リスクが大きければリターンも大きくなります。リターンが大きければ投資商品の値動きも大きく、小さければ値動きも小さくなると言われています。(下図はイメージ図です。オレンジ:リターン大 青:リターン小)
よって、適切なリスクを取る事が大事になります。高いリターンを求めればその分リスクが高い(値動きの大きい)金融商品を買い付けることになります。10%以上上がる=10%以上下がるということになります。そうは言っても、損失を被るのは嫌。リスクをとるなら、それなりのリターンは欲しいと思うのが人だと思います。そこで万人におすすめなのがインデックス投資(ほったらかし投資)です。
インデックス投資とは特定の指標(関連する株式を詰め合わせたパッケージ)に連動する投資方法のことです。例えばよくニュースで聞く「日経平均株価」(東証プライムに上場する225銘柄の平均株価)、「ダブ平均株価」(ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場する30銘柄の平均株価)といったものたちが代表的な指標です。私達投資家から集めた資金をプロのファンドマネージャーが管理・運用し、投資家に還元してくれる金融商品のことを投資信託と呼びます。つまり、特定の指標(株のパッケージ)に連動する投資信託という金融商品を購入する投資手法の事を指します。
インデックス投資を勧める理由としては、長期間(15年以上)続けられれば、高確率でリターンを得られる手法だからです。言い換えると、短期間でリターンを得ることは難しい投資手法でもあります。下図は、1950年~2013年のS&P500指数(アメリカを代表する500社の株のパッケージ)の年平均リターンの散らばり方を表したものです。1年のみ投資した場合、50%プラスになることもあれば、37%マイナスになることもある。しかし、1950年以降いつから投資を始めたとしても、15年以上続けられればマイナスにならなかったということになります。ただし、この先もずっとこのような結果になることを保証するものではありません。100%リターンが出る訳ではないことを忘れないように。
今回はリスクとリターンについてのお話をメインにしました。
・リスクとリターンは比例する
・15年以上インデックス投資を続けると高確率でリターンを得られる可能性が高い。
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