キャリアブレイクとは、一時的に雇用から離れる(離職、休職)こと、キャリアにおけるブレイク(休憩時間)のこと
私は新卒から11年程勤めていた会社を退職し、数か月たった今も無職です。在職中に転職サイトやエージェントに登録し、30社応募して内定1社も得られず、退職の日を迎えました。最後の日帰宅している電車の中で気づいたら泣いていたので、かなり自分を追い詰めてたんだと自覚しました。今まで生活の大部分が仕事であったため、それが無くなってしまうのは何とも不思議で不安で仕方なかったです。
日本は終身雇用・新卒一括採用・年功序列といった独特の文化が根強いため、キャリアブレイク(無職や休職すること)自体あまり浸透していないですし、単なる「無職」とネガティブに捉える方が多いだろうと思います。ただ、私は一旦無職になってお休みしてよかったです。あのまま無理して神経すり減らしながら会社員やってたら、今頃精神に異常をきたしていたかもしれません。
そして、この無職期間中に気づけたことがあります。仕事の概念が変わりました。
仕事=生活費を効率的に稼ぐ手段。嫌々やるもの。 ⇒ 仕事=生活の一部。定年という年齢に縛られず、好きなこと(苦ではないこと)をやる。
自分が1番驚いたのですが、数週間たつとあんなに会社行くの嫌だったのに、「働きたい。」って自然に思ったんです。「働くを通して誰かの役に立ちたい。社会と交流したい。」って。私が嫌だったのは、「理不尽な環境で働くことを強要してきた人たち、自己犠牲を良しとして長時間労働が尊いという価値観を押し付ける人たち」であって、仕事自体を嫌いになった訳ではないと。
今まで仕事したくないから、FIREを目指していたけど、私が本当に必要としていたのは好きな仕事を見つけることだったんだと。また会社を離れてみて、社会保険とか信用とか色々会社員にはメリットもあるのだと会社のありがたみも感じました。
人生100年時代と言われるようになり、30年40年死ぬまでお仕事をするのが当然になってきた中、ずっと嫌な事をするのは無理です。私は10年ちょっとで一旦退職しましたが、それでもしんどかったです。「自分だけではなくみんな同じ。生活するためには仕方ない。社会人とはそういうものだ。」と言われ、愚痴を言って、笑って毎日同じようなことを繰り返している。それが「当たり前だと思っていたけど、本当にそうなのか」と初めて疑問を持てたんです。結果的に自分と向き合えることができて本当によかったと思っています。
社会の常識や周りの人たちに合わせるだけではしんどいです。他人軸ではなく自分軸を持って、生活していこうと前向きになりました。一見ネガティブに聞こえるキャリアブレイクですが、お暇をいただくのもありですよ。
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